東京雑学大学の第983回講座は「平家琵琶で語る“平家物語”和歌」
講師は前田流平家詞曲相伝・鈴木まどかさん(荻窪在住)
平家物語の和歌を琵琶の音に合わせて聞く、以前にも聞いたことがある筈だが、今日、初めてみたいな感じで聞いた。
講座の紹介文を引用すると、
「平家物語を原文通りに語る平曲は雅楽や声明に由来する旋律構造がある。和歌を詠唱するときは五七調の美しい旋律を用いる。」
ムズカシイ……
鈴木先生、テーブルを並べて、その上に敷物を置いて座布団を敷き、そこへ正座して2時間、和歌の講釈と詠唱をされた。
私の素朴な質問に応えて頂いた。
琵琶は伴奏楽器なのか、間奏楽器なのか、詠唱中は殆ど琵琶の爪弾きはなかったが、と聞いたら、
伴奏に使うことはない、詠唱の音合せに爪弾くだけ、なんだそうだ。伴奏もできるが、平家物語の和歌を詠唱するときはそのような使い方はしないとのこと。
フーーーン……
もう一つ、平家琵琶、哀愁、哀調、おごる平家は久しからず、このような平家の物語が高貴な宮人、武家の間で静かに好まれて詠い続けられたのは何故だろうか、
栄華盛衰、天下宇宙は全てはこの繰り返し、栄華を極めれば、必ず衰えが来る、自然の摂理として受け止められた結果だ。
うんうん、ナットク……
盲人が、男子が詠った 平家琵琶、女性が詠うのはなかなか苦しいのだそうだ。低い声を出したくても出せない。
鈴木先生、お弟子さんを持って、自宅で稽古をしているとのこと。
おもしろい節回しだ。例えば、
低い音で、ラウ ラウ ラウ ラウ が ラアウ ラアウ ラアウ ラアウ みたいになる(うまく書けない)、母音を挟んで音が延びていく節回し、独特だ。
知らない世界を覗いてしまった。
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