木と紙の家 日本の文化

この写真はFacebookに松崎さんが投稿したものです。

天皇陛下を訪ねて来た人はアラブの要人(なのでしょう)。お供を連れていない。

 

アラブ人にこのハウスはどのように映ったのだろうか。美術館にでも行った気分で珍しくて仕方がなかったと思う。日本人はみんなこんな住まいで生活しているとは思わないだろう。美術展示品ぐらいに思ったことだろう。

 

静寂。部屋には何もない。手前に何かあるのだろうか。雅楽でも演奏されていたのあろうか。 

 

きっと、この賓客は落ち着かなかったのではないかな。
アラブ人は重厚長大を好む。質素とか簡素などというものには関心がない。軽薄短小にはまるで価値がないという感覚(の筈)だ。大きな館には大きな家具や家電製品が釣り合うからだろう。

 

それにしても、こういう天皇の接見風景は初めて見た。このようなこともあるのだ。アラブの賓客だからだろうか。まあ。そうだろう。

 

カタールに滞在中、アラブ人の屋敷に行ったことがあったが、大きな家具ばかり、みんなが集まる部屋はカーペット敷きで周囲には脚はないが座高の高いソファーがぐるりと置かれ、壁や棚には大きな壺や絵画や装飾品が並べられていた。とにかく身体も大きいが、あるもの、みえるものは全て大きい。その家はUmm-Said(首都Dohaから50km南のペルシャ湾に面した工業地帯)の警察署長のハウスだった。王家の人のハウスではない。それでもそうだった…。そんな生活をしているアラブの賓客は、木と紙のハウスを見て、そして、何もない静寂という空間の中で何を感じ、どんな感想を述べたのだろう。

 

きっと、このお方は滞在中の都内のホテルと皇居を往復する際に見た高層ビル街と見比べて色々思ったに違いない。日本の、日本人の本当の姿はどっちだろうって。

 

 

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